scopedogさんのお仲間、予想通り親学とも悪魔合体。左右関係ないおじさん連合が狙うはDV防止法の骨抜きか?

今月末に開かれる集会の紹介です。
国連に日本の子どもの連れ去り問題を報告するセミナー IN 東京
https://kokucheese.com/event/index/544930/
今をときめく、はすみとしこ先生のステキなイラスト。テキサス親父事務局の藤木俊一さん、親学の高橋史朗さんなど、これまたステキな登壇者をそろえ「日本の子どもの連れ去り問題」をテーマ*1に凶悪無比のフェミニストやパヨクが反対する親子断絶防止法を側面から支援するステキな集会です。ぜひ皆さんも参加しましょう!、、、なんつって。

私なんかは「知ってた」*2としか言えないが、知らない人も多いんじゃないかな?こうした親子断絶防止法周辺のウヨウヨしい事態を受けてなのか、twitterではakabishiさんや能川元一さんが注意喚起してたりする。



一応無防備どころじゃない人もいますよ、ということについては、scopedogさんの言い訳を思い出すことで指摘とさせていただきましょう。(強調は私)

困ったことに、家庭教育支援法案というガチの日本会議案件と、この親子断絶防止法案を混同している人も結構見かけます。

“伝統的家族観”大好きの日本会議にとって、離婚家庭はそもそも興味の範囲外なので親子断絶防止法案が日本会議案件であるわけもないんですけどね。親子断絶防止法案を推進してきた別居親の団体は、社民や共産といったリベラル系から相手にされなかったこともあり、保守系に助けを求める以外なかったという事情を考慮すべきです。

http://d.hatena.ne.jp/scopedog/20170328/1490651379

*3
離婚家庭は興味の範囲外?ご冗談を。離婚家庭は伝統的家族を破壊する存在なんですから、めっちゃコントロールの対象として考えてるに決まってますがな。この弁明にあらわれてるように無防備じゃなくて完全に理解してやってる人もいるわけです。というか共同親権についてある程度知識がある人がそういう部分に鈍感ってあまり考えられないことだと思いますので、この人に限らず、上っ面な連中はともかく、知っててつるんでるのは間違いないところなんじゃないでしょうかね。scopedogさんの信者の皆さんは真性の人もいれば、「上っ面だけ見ている」人もいて玉(?)石混交な感じですがね。
他にもscopedogさんは私の前回のエントリーに「虚偽DVが裁判で認められた」と反論?*4してきていて、「虚偽DV」を認めた、とされる名古屋地裁の判決にご満悦のようですが、判決を出した福田千恵子裁判長*5はお名前でググってみると
朝鮮学校除外「合理的」 無償化巡り元生徒敗訴、名古屋地裁日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO29937810X20C18A4CN8000/

国が朝鮮学校を高校無償化制度の適用対象から外したのは違法だとして、愛知朝鮮中高級学校(愛知県豊明市)の元生徒10人が、国に1人あたり55万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が27日、名古屋地裁であった。福田千恵子裁判長(鈴木尚久裁判長代読)は「国の判断は合理的だ」として元生徒らの請求を棄却した。

というニュースが検索結果に上がってくるという八方塞がりな感じになっております。この裁判長の民族差別や子どもの権利への態度、人権感覚の程度が露呈していますね。すごいね(棒読み)
さて、scopedogさんのミソジニーは単なる中年の反日左翼おじさんであるところの私なんぞを、フェミニストとか言ってきたり*6(その前はネトウヨ呼ばわりだったんだけど、どこの世界にあなた右翼とつるんでますよね、という指摘をするネトウヨがいるのであろうかw)、普段のフェミニストへの奇妙な偏見の開陳*7に見られるように折り紙付きなのに、批判もせずに甘やかしてきた人たちはどうするつもりなんですかね?わたし、とっても気になります!
(ほんとにどうするつもりなんすかね?冗談抜きで。)
結論。

親子断絶防止法は
  -= ∧_∧ 
-=と(´・ω・`)
  -=/ と_ノ
 -=_//⌒ソ

文が鮮明
    ∧_∧ 
=-  (´・ω・`)`つ=-
 `つ    \=-   
   \,⌒ \/,,,_=-

半角のバックスラッシュがでなかった(´;ω;`)

*1:親子断絶防止法っていう法律を推進する(乃至はしてた)人たちがごりごり押してるテーマ、詳しくは過去のエントリをみてください。

*2:「子どもの連れ去り問題」とDV防止法の関係についていろいろとわかりやすくお話される杉田水脈先生 http://d.hatena.ne.jp/EoH-GS/20180814/1534235983

*3:面倒だから『「親子断絶防止法」の推進者がネトウヨとミソジニストだらけなのは思想的類縁性があるからに決まってんだろ』 http://d.hatena.ne.jp/EoH-GS/20170625/1498405399 から孫引き 困った人は自分だったってオチ最高に笑えますね

*4:『「scopedogは「DV冤罪ガー」の人なのだ」とか何とか。』http://scopedog.hatenablog.com/entry/2018/09/25/020000 結局虚偽DVガーなところは笑うところなのかな?

*5:虚偽DV見逃しは違法 妻と愛知県に異例の賠償命令 名古屋地裁 支援悪用、父子関係絶つ−産経ニュース
https://www.sankei.com/affairs/news/180508/afr1805080001-n1.html

*6:『一部のフェミニストから攻撃を受けている話』 http://scopedog.hatenablog.com/entry/2018/09/24/233000

*7:https://twitter.com/EqualofHeaven/status/1028934658807877632

scopedogさんは完全にアウトな人なのに、はてサのダブスタ許さんマンは、なにをしているのか?

「当時全会一致で成立した法律を、今になって違憲だったとはいえない」なんか理由にならない - 誰かの妄想・はてなブログ
http://scopedog.hatenablog.com/entry/2018/07/25/073000

たまたまこれが目に入って読んでみたところ、あまりの厚顔無恥に眩暈がしたので指摘しておく。はっきり言ってscopedogに旧優生保護法を批難できる資格はない。そもそもscopedogはリプロダクティブヘルス/ライツというものを全く理解していないからだ。それが非常にはっきりしている文章を今年の4月にアップしている。

2件の殺人で懲役4年なら十分な温情判決だと思うが - 誰かの妄想・はてなブログ
http://scopedog.hatenablog.com/entry/2018/04/02/080000

である。このエントリの「すごさ」(褒めてない)は一言では言い尽くせないので、ぜひ本文を読んでほしい。正直、解説するまでもない腐臭ただようヘイトスピーチなのだが、この文章は

乳児殺害、虐待受け続けた末 義父の子4度妊娠−朝日新聞デジタル
https://digital.asahi.com/articles/ASL3M5QWDL3MUOHB00P.html

という『朝日新聞』の記事、とりわけ冒頭に書かれている「すでに成人し、中絶手術も経験していたことから、手段を尽くして殺害を避けるべきだった――。出産したばかりの乳児を殺害したとして、殺人などの罪に問われた女(30)の裁判員裁判新潟地裁は2月の判決で刑事的責任をこう認定し、懲役4年を言い渡した。13歳の頃から性的虐待を受け続けていた彼女に、「手段を尽くす」すべはあったのだろうか」という問いに対するscopedogの返答として書かれたエントリーなのだ。(正確に言えば、この記事についてるブクマへの返答、という体裁をとっている。後述するが記事に正面から答える形にしないでブコメへの茶々入れという形をとっているのが非常に狡猾なところだと思う)


では、ここでのscopedogの主張を(胸くそ悪いのでちょこっとだけ)見てみよう。(ちょこっとだけでも充分酷いのよ)

2件の殺人のうち、未成年時に起こした1件目(2003年5月、15歳)はともかく、2件目(2014年7月、27歳頃)は成人後の殺害なので、「被告人は当時すでに成人しており、手段を尽くして殺害を避けるべきだった」という指摘が的外れとは思いません。
裁判長も1件目については「十分に同情できる」とし、2件目についても「妊娠までの経緯を「強く責めることはできない」」が、「当時すでに成人しており、中絶手術も経験していたことからすると、手段を尽くして殺害を避けるべきだった」と言っています。

この裁判長の主張容認しちゃうんだ。というのが率直な感想である。中絶しろって言ってるも同然だからだ。それが選択し難かったからこそ、この問題が起こっている、という認識が全くない致命的な人権感覚だと言える。続く文章も糞の山だ。

まず、18歳(2006年頃)と20歳(2008年頃)の妊娠では中絶しているので、中絶という手段がありえたことは知っており、義父と母の支配も20歳(2008年頃)の離婚で3ヶ月ほど離れて生活したという経験もあり、また就労もしていたことを考慮すると、27歳の時点で義父から逃げるという選択肢が全く考えられない状態だったとは判断しにくいところです。

 「一度、中絶をしているから何度でも中絶できるだろう?」という女性の尊厳を踏みにじる認識がストレートに出ているのが、ミソジニストの面目躍如といったところだ。そしてこの文章のもう一つの問題が、未成年期から続く性的虐待があったという『朝日』記事の大前提をすっぽり抜かして話を続けているところだ。(正確に言えば後半で書いているのだが、この部分では抜かしている。議論をセパレートしようという意図があるのだろう)『朝日』記事の有料部分では性的虐待と虐待者の支配から逃れられない状態について複数の專門家のコメントをとって詳述している。scopedogは有料部分を読んでいる*1ことを自分で書いているのに、なぜこの点に関して本文に即した言及がないのだろうか(後半部分にもない)?

 その疑問の手掛かりがブコメへの茶々入れ、というこのエントリー自体の体裁だ。『朝日』の記事は明示はしていないけれども「子どもへの性的虐待を軽視する司法だからこそ、情状酌量が軽くなっている」という視点で書かれている。従って量刑の軽重自体を問うより先に、子どもへの性的虐待の現状とその影響、という部分に重点が置かれている。それゆえにブコメの内容もそれに沿って周りの大人の責任や量刑の過大さを指摘する者が多くなっているのだ。これにそのまま反論すると「子どもへの性的虐待を軽視する司法を擁護する人」という事実が露わになってしまう。それは一応、人権に配慮している風を装うscopedogにとっては避けなければならない。そこで思いついたのが被害児童の利用なのだろう。しかし、女性をそのまま批難するのはあまりにも分が悪いので、量刑の軽重に茶々を入れ、あたかも自分が人権を重んじているかのように演出しながら、「子どもへの性的虐待を軽視する司法」という問題から目を逸らさせようとしている、というのが、あのエントリのそのままの実体である。有料部分からの引用も女性の自責の念を最大限に利用できる部分からのみ引用し、性的虐待をめぐる諸問題についての專門家からのコメントを元記事有料部分からは一切引用せず、scopedog自身が考えた支配の影響を論ずるへなちょこ解説で押し通している選択的な引用からも明らかだ。

このごまかしの手口って歴史修正主義と同じですよね。

 エントリ後半でズラズラと書かれる量刑の法的解釈や精神的支配に関する言及は、scopedogのいつものごまかしの手口だ。そもそもの『朝日』記事に正面から応答しない理由もまさにここにある。『朝日』記事の問題提起は現行法体系の性差別的なありかたを問うものなのにも拘わらず、ブコメへの応答という形をとることによってその問いを、量刑が現行法に照らして妥当か、というとんでもない方向へねじ曲げ、あたかも『朝日』記事が感情的なものであるかのように印象づけようとするものだからである。
 ここまでくると、このごまかしの手口自体の歴史修正主義との相似に言及せざるをえない。10年ほど前にid:rna氏が書いた

歴史修正主義の手口について - 児童小銃
http://d.hatena.ne.jp/rna/20080104/p1

である。ここでは何度も論破されたループする議論を前提としているのでこのケースはちょっと違うよね、と言えばそうなのだが、

特に主張の細部に専門用語や専門知識がちりばめられていると一見まともな議論かと錯覚してしまうものです。そういう意味でこれは「議論の捏造」と言ってよいでしょう。

という部分は、元記事の主張から論点をずらして設定して、一方的に議論を展開する今回のケースと驚くほど類似している。


敵意の正体

 では、なぜscopedogはこの記事に異常な敵意を燃やしているのだろうか。有料部分に鍵があるので引用する。

性暴力やDVなどの相談に乗っているNPO法人「女のスペース・にいがた」の朝倉安都子代表は「初めに打ち明けられた人の対応が重要だ」と話す。

あー、DVかぁー、DVはなぁ、とずっとscopedogをウォッチしている人なら思うだろう。scopedogは「DV冤罪ガー」の人なのだ。私がこのことに気付いたのは2016年の10月頃であった。その時に書いたのが以下のエントリだ。(この時は、まさかここまで邪悪な人物とも思っていなかったので指摘もやんわりしている。懐かしー)

いわゆる「親子断絶防止法案」についてDVにこだわっているのは誰なのか?
http://d.hatena.ne.jp/EoH-GS/20161023/1477220506

このエントリで引用している団体が「親子断絶防止法 全国連絡会(現共同養育支援法全国連絡会)」(サイト http://oyako-law.org/index.php)だ。ぶっちゃけ当時からこの周辺はウヨウヨしかったのだが*2、ここ最近、一段と、急速に、やばくなっている。それを指摘したのが先日書いた以下のエントリだ。

「子どもの連れ去り問題」とDV防止法の関係についていろいろとわかりやすくお話される杉田水脈先生
http://d.hatena.ne.jp/EoH-GS/20180814/1534235983

杉田水脈、テキサス親父事務局の藤木俊一、はすみとしこ、とオールスターでこの「子どもの連れ去り問題」に参戦してきている。しかし、別段このことは驚くにあたらない。2年前のscopedogのエントリ

子どもと引き離される親をDV加害者と決め付ける千田氏の主張は容認しがたい
http://scopedog.hatenablog.com/entry/20161020/1476980719

で大量に引用している馳浩の主張の引用元を見て欲しい。アパホテルのサイトなのだ。このように、scopedogがやばくなってからかなり経つ事もあるのに、はてな歴史修正主義批判している人々が誰も気付かない、などということがあるのだろうか?かなり疑問である。私、気になります!というわけで、全然関係ない人を問い詰めるのもなんなんで、先日、scopedogにトラバを飛ばして馴れ合っていた*3id:hokke-ookami氏をidコールしておく。

法華狼さんscopedogのこういう態度どう思ってるんですか?

というわけで今日の結論は
はてサのダブスタ許さんマン(増田に定期的に湧く奴)は、肝腎な時はなにもしないのに、擦りもしない批判ばっかりで本当にしょうもない奴らだな。
ということなりました。よろしくお願いします。

2018/09/16
(増田に定期的に湧く奴)を追加
2019/06/08
脱字を修正

*1:有料記事部分からの引用がある

*2:「親子断絶防止法」の推進者がネトウヨとミソジニストだらけなのは思想的類縁性があるからに決まってんだろ http://d.hatena.ne.jp/EoH-GS/20170625/1498405399

*3:http://d.hatena.ne.jp/hokke-ookami/20180829/1535577376

「子どもの連れ去り問題」とDV防止法の関係についていろいろとわかりやすくお話される杉田水脈先生

「親子断絶防止法」の推進者がネトウヨとミソジニストだらけなのは思想的類縁性があるからに決まってんだろ
http://d.hatena.ne.jp/EoH-GS/20170625/1498405399
この記事を書いたときよりも、くっきりはっきりこの辺りの事情が分かる発言を、いま大人気の杉田水脈先生がされているのでご紹介。

以下で触れられている「子どもの連れ去り問題」は主に「親子断絶防止法(共同養育支援法と略称改名中)」の推進者達が主張している「問題」のこと。

杉田水脈
あのねー、まぁその議論の中でですね、私たちはこんなに頑張ってDV法を作ったりー、とかいろいろ福島瑞穂さんが言ってました。で、あのDV法とか作ったから余計に女性は弱者だっていう形で肯定されてしまっているという問題があって、これが最近、私のところにいろんな方から、実際の方から、直接お話を聞いている「子どもの連れ去り問題」なんです。で、「子どもの連れ去り問題」って言ったら皆さん誘拐されてどっかに連れてかれると思うでしょ。そうじゃなくって、ある日、突然、奥さんと子どもが、姿を消してあのシェルターとかに匿われて、お父さんはいきなり会えなくなる、っていうやつなんですよ。
中丸啓
それ理由がDVなわけね
杉田水脈
そのお父さん実はDVとかやってないんだけれども(中丸 ああ)
杉田水脈
今ねー役所の窓口に行ってね。「怖いんです」(高い声)て言うだけで、もうそこでお父さんはシャットアウトされて、子どもとお母さんはシェルターに入れられて
中丸啓
え、それ、でも例えば役所に逆に男性がね、自分の子ども連れて「うちのお母さん怖いんです」(高い声)て言っても匿ってもらえるの?
杉田水脈
普通はねぇ、そうなんだけど、ほとんどのシェルターとかは女性向けなんで(中丸 あー)。で、そういうところに男女共同参画の予算とかが、すごい注がれていて、実際にそういうのがあって、今は多いのはね、女性が、先程のじゃないけれども、不倫してる。ばれそうになったら役所とかに駆け込んで、「あたしDVに遭ってるんです」(高い声)って言うと、もう旦那さんは(被って聞き取れず)
中丸啓
それって調べないの?
杉田水脈
調べないんだって。これがDV法がどんどんどんどん強化されていっているんですよ、それで。で、ちょっとしたことで、別に暴力振るわれてなくてもいいとかね。
中丸啓
そりゃほんとにね、暴力振るわれて困ってる人たちはいるんだけど(杉田 人たちはいるんだけれども)保護しないといけないけれども、そうじゃない人は、まぁ要は生活保護だってそうだけれども、本当に保護してあげないといけない人たちと、それをいいことに乗っかっている人たちを、仕分けはやっぱりしないといけないよね。

杉田水脈
そう、そうなの。だからやっぱり痴漢冤罪とかもそうだけど、じゃぁこの人痴漢て言われたら9割やられちゃうらしい、ほんとにやってなくても。(中丸 ほんとにやってなくてもね。)冤罪だと晴れたとしてもね、社会的地位も全部失って、これも、この問題もね。弁護士が100%勝てるんですって。だからこの問題ね、私も色々な方の話を聞いて、もしかしたらその人ほんとにDVやってるかもしれないから、そんなのもアレなんだけれども、1つ言えるのは構図が慰安婦問題と一緒なんですよ。弁護士とか、そういう日弁連とかが、国連に言いに行って、そんなに日本はDVが多いです、男の暴力が多いです、男尊女卑です、っていうことを国連に言いに行って、で国連からこうきて、DV法を作れとか、いうことをやっていて、そこに群がっている人権派弁護士とか、そこにいる人、組織、構図が慰安婦問題と全く一緒なんです。これだけは言える真実なんです。だから今後もっとこの話は私深めて調べて行かないといけないんですけども、こういう子どもの連れ去りで、やっぱり裕福なお父さんが狙われる。社会的地位がある人たちが狙われていくので、金取れるでしょ。(省略)それであの今後はそういった問題にも取り組んでいきたい、というふうに思っております

この動画を切り出したっぽいので全部みたいひとは此方からどうぞ。
https://youtu.be/bM7hW-5_A_A?t=1h22m42s
http://live.nicovideo.jp/watch/lv308958225

福島瑞穂をdisりつつ典型的な主張を繰り広げているのだが、「突然妻が子どもを連れ去った」とかいう言い分を真顔で言えるってすごいよね。まえまえから夫婦仲が悪くて、とかじゃないという。もうそれ、いろいろ暗示しちゃってるよね的な、パない感じがイカしてると思います。不倫してる女がごまかすためとか、金目当てでDV防止法を悪用して子どもを連れ去っている!というセンセーショナルだけど眉唾もののお話も混ぜ込まれており、完全に特定層に向けた主張になっている。生活保護、「慰安婦」問題と構図が似ている!という主張も自分で言っちゃってるよー(ノ∀`)っていう感じで、いろいろなものが浮き彫りになっておりましょう。特に「私も色々な方の話を聞いて、もしかしたらその人ほんとにDVやってるかもしれないから、そんなのもアレなんだけれども、1つ言えるのは構図が慰安婦問題と一緒なんですよ。弁護士とか、そういう日弁連とかが、国連に言いに行って、そんなに日本はDVが多いです、男の暴力が多いです、男尊女卑です、っていうことを国連に言いに行って、で国連からこうきて、DV法を作れとか、いうことをやっていて、そこに群がっている人権派弁護士とか、そこにいる人、組織、構図が慰安婦問題と全く一緒なんです。これだけは言える真実なんです。」の部分はDVの事実はどうでもよい(!)感じが非常に露わになっていて味わい深い。

ちなみに、杉田水脈先生だけじゃなくテキサス親父事務局の藤木俊一さんなども国連に出かけて英語でPRしたりしてるのでご参考まで。
国連人権理事会(第38会期) 「子供の連れ去り問題」に関する藤木俊一氏によるスピーチ ―共同養育支援法 全国連絡会
http://oyako-law.org/index.php?%E5%B9%B3%E6%88%9030%E5%B9%B46%E6%9C%8826%E6%97%A5%E5%85%AC%E9%96%8B%E3%80%81%E3%83%86%E3%82%AD%E3%82%B5%E3%82%B9%E8%A6%AA%E7%88%B6%E6%97%A5%E6%9C%AC%E4%BA%8B%E5%8B%99%E5%B1%80

はすみとしこさんも絶賛参戦中だよ。すごいね(棒


一方その頃、scopedogさんは脳内フェミニストと闘っていた。がんばれぇ(棒

共同親権にすればいいのに。一部のフェミニストが母性信仰を頑強に堅持しているのがなぁ。
http://b.hatena.ne.jp/entry/369220030/comment/scopedog

赤ちゃんはママがいい? 生物学的には「根拠なし」
https://digital.asahi.com/articles/ASL735Q7JL73UTIL03Y.htm
この記事にこんなコメント付けられるって一種の才能だと思う(褒めてない)

のいえほいえこと菅野完の学歴がいつの間にか変わっている話

 twitterでアカウント凍結されているにも関わらず、相変わらずしつこく複垢つくっている菅野完。民進党小西洋之の伝手*1なのか朝生にも登場した。運動のカネの持ち出しから性的暴行事件まで起こしている人物に、me tooも盛んなこの時期に接近するという、永田メール事件から相変わらずの脇の甘さを露呈する民進党という感じだ。
小西はこんなツイート


もしているのでme tooなどには興味も関心も無いのだろうが、未成年者が人気アイドルグループメンバーに強制わいせつされた、というニュースはそんなに些細なことなのか?驚くべき認識と言えるだろう。そのような認識だからこそ、菅野のような人物に接近出来るのかも知れないが、こうした発言が野党議員からボロボロ出てくるところに、この国の救い様のなさがあらわれているとも言える。

 さて、菅野完だが、すでに公になっている事実の他にも指摘しておきたいことがある。菅野の学歴の表記が一定していないことだ。こちらhttp://andsmile.tv/m/00836-m450.htmlのサイトでも記されているが、菅野は自分の学歴をテキサス大学オースティン校卒業としている。*2また、菅野自身もある時期までは、テキサス大学オースティン校を母校と表現していた。以下、twilogの2012年5月23日のログよりテキサス大学オースティン校の施設を母校として紹介している部分*3

我が母校は、ボウリング場もあった。映画もボウリング場も安かったから助かった。 RT @kkookie: しかも私立じゃないですからね ここ。いちよ公立の大学です。生協にレストラン、バー、ビアガーデン、映画館ありますけど

posted at 11:14:23

基本みんな寮に住んでるしね。ご飯も出るしな。あそこまでなにもかもあると、「暇やし、勉強でもするかー」ってなる。 RT @kkookie: なんですと!ボウリング場まで大学内に・・ 本当に暮らせますね。大学内だけで全部 RT @noiehoie: 我が母校は、ボウリング場もあ

posted at 11:18:49

これ、母校の施設だけど、田舎の大学でもこんな感じ。学校の外に出る必要は基本的に、ない。 / “The Texas Union” t.co/SB3n7La2

posted at 11:34:47

ちょうどジュニアが知事してたな。 RT @samiwo: おまえはブッシュと同じ訛りなのか? RT @noiehoie: これ、母校の施設だけど、田舎の大学でもこんな感じ。学校の外に出る必要は / “The Texas Union” t.co/SB3n7La2

posted at 11:36:56

また、それを補強するように数年間オースティンに住んでいた、と示唆するツイートもしている。*4

え?そんなもんあるの?そしたら俺の第二の地元は、オースティンとかになる。 RT @toshima59: まぁ、第二の地元みたいなものだろう。w  RT @noiehoie 違うよ。六年住んでただけの話。地元は奈良。RT @toshima59: @noiehoie 何だ鶴橋が地元な

posted at 17:01:27

しかし、wikipedia:菅野完などの学歴出典がarchive.isになっているように、菅野は2015年のある時期以降、テキサス大学オースティン校を自分の学歴として掲載するのを控えるようになっていき、学歴の表記が混在していくようになる。このことは


twitterでも指摘する人がいる。数少ない例外が先ほどリンクしたweb番組のプロフィールだ。*5
なぜなのか?鍵になるツイートを苫米地英人氏がしている。
 このツイート*6テキサス大学の学歴記載を控えるようになった時期から按ずるに、ハーバービジネスオンラインの日本会議についての連載(https://hbol.jp/25122)が始まった2015年2月頃から、学歴の喧伝を控えるようになったのだと推察される。ちなみにハーバービジネスオンラインの著者プロフィールは「米国の大学で政治学を修め」https://hbol.jp/26283/wul77s8zとなっているから、この時期には倫理的にはテキサス大学という校名を使うのはまずい、と認識していたものではないか、と思わせる。米国の大学という表記も、すでに書いてしまったテキサス大学とは異なる大学(テキサス大学よりも一般的な評価の低い大学)が本当の所属大学だった可能性があるからではないだろうか。一方で外国のサイトや国内でもマイナーと思われる媒体ではテキサス大学出身と称しており、テキサス大学オースティン校出身とはっきり主張出来る根拠があるのならば、不自然な動きである、と指摘できるだろう。

*1:https://twitter.com/officeSugano/status/989901372932800512

*2:明星学園高等学校を経て、1994年、アメリカ合衆国の大学に入学。テキサス大学オースティン校で政治学を専攻し卒業」という表記で、入学した大学だけぼかしている理由もよく分からない

*3:https://twilog.org/noiehoie/search?word=%E6%AF%8D%E6%A0%A1&ao=a

*4:https://twilog.org/noiehoie/search?word=%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%B3&ao=a

*5:他に英文だが以下の記事ではテキサス大学政治学で卒業と言っていたようだ。The Religious Cult Secretly Running Japan https://www.thedailybeast.com/the-religious-cult-secretly-running-japan

*6:確かにhttp://utdirect.utexas.edu/registrar/degv.WBX にて調べると出てこない。他のsuganoさんは出てくるのだが。

動き回る死体と幽霊の境目

 ちょっと前に話題になった以下の記事を読んでの思い出し雑感。
なぜ日本の昔話にはゾンビがいないのか?雑文
http://nenesan0102.hatenablog.com/entry/2018/03/16/221105
確かに日本の昔ばなしには死体が動き回ってなにかをする、という話と思われている話は少ないと思う。はっきりそれと分かる話は西行のものくらいしか思いつかなかった。しかし、幽霊話はそれなりにあり、そういう話はそもそも死体がうごいているのか、幽霊が動き回っているのかの区別というのが曖昧なのではないだろうか。思い浮かんだ話は「子育て幽霊」*1だが、この話では幽霊は金をもって飴を買いに行き、それを墓に持ち帰っている。この間は肉体をもった死体だった可能性だってあるのでは?という気もしてくる。実際に翻案元の「宣城死婦」という話はこうだ。(以下の訳文は中国のサイトで見つかる原文と細かいところで食い違いがある 後述)

 宣城は兵乱の後、人民は四方へ離散して、郊外の所々に蕭条たる草原が多かった。
 その当時のことである。民家の妻が妊娠中に死亡したので、その亡骸を村内の古廟のうしろに葬った。その後、廟に近い民家の者が草むらのあいだに灯の影を見る夜があった。あるときは何処かで赤児の啼く声を聞くこともあった。
 街に近い餅屋へ毎日餅を買いに来る女があって、彼女は赤児をかかえていた。それが毎日かならず来るので、餅屋の者もすこしく疑って、あるときそっとその跡をつけて行くと、女の姿は廟のあたりで消え失せた。いよいよ不審に思って、その次の日に来た時、なにげなく世間話などをしているうちに、隙をみて彼女の裾に紅い糸を縫いつけて置いて、帰る時に再びそのあとを付けてゆくと、女は追って来る者のあるのを覚ったらしく、いつの間にか姿を消して、糸は草むらの塚の上にかかっていた。
 近所で聞きあわせて、塚のぬしの夫へ知らせてやると、夫をはじめ、一家の者が駈け付けて、試みに塚をほり返すと、赤児は棺のなかに生きていた。女の顔色もなお生けるが如くで、妊娠中の胎児が死後に生み出されたものと判った。
 夫の家では妻の亡骸を灰にして、その赤児を養育した。

 ここでは、幽霊というよりも子どもを抱えて死体が動き回った、という印象が強い。(原文では子どもを残して塚に消えることなってる。)亡骸を灰にしたのもそういう推測を裏付けるところだ*2。日本の「子育て幽霊」の話だと、子どもを抱えていないし、消えてしまう、というところが幽霊っぽく表現されているのでなんとなく幽霊話として刷り込まれちゃうのではないだろうか。中国の幽霊(幽鬼)はこのように、かなり実体を持った感じで出てくることがあるのだが*3、北欧のSAGAにも歩き回る死者の話が出てくる。こちらの話は肉体を持っている感じが更に強くて、はじめて読んだときには幽霊なのか、ゾンビなのかちょっと悩んでしまったほどだ。ただ、そういう各地の幽霊・動く死人譚を読んでいると、最初に書いた通りそういう区別を昔の人はあまりしていなかったのではないか、という風に思えてくる。そもそも、実体を持った死人が歩き回ることも、幽霊が出ることも不思議なことに変わりなく、幽冥界に属することだ。古人の幽鬼譚というのは幽冥界の話であることが重要なのであって、実体を持っているのかそうでないのかは二の次、というのが本当のところなのではないかなあ、と思った次第。

*1:『夷堅志』「宣城死婦」の翻案だと言われている

*2:儒教では実際はともかくとして一般に火葬は好まれないという建前がある。『閲微草堂筆記』の僵屍キョンシー)の話も僵屍は焼いて退治されている。

*3:やはり魂魄という考え方のせいなのであろうか

「親子断絶防止法」の推進者がネトウヨとミソジニストだらけなのは思想的類縁性があるからに決まってんだろ

 前回のエントリーを書いてから、いろいろ忙しいのとだるいので続きを書けていないのだが、id:scopedog がまたまた大嘘とごまかしのエントリー(DV冤罪による親子引き離しとDV見過ごしによるDV虐待が両立するメカニズム http://d.hatena.ne.jp/scopedog/20170328/1490651379)を書いてるので突っ込んでおく。前回の私のエントリーの翌日に書かれ、内容的にも明らかに意識して書いているにもかかわらず、トラバもなければリンクもないところが、原文、元資料にあたらないscopedog信者向けっぽい大変親切なエントリーになっている。(笑)
 面白いのは冒頭で「親子断絶防止法」推進者がネトウヨだらけ、という私の指摘だけは認めたことである。昨年10月に書いているエントリー(子どもと引き離される親をDV加害者と決め付ける千田氏の主張は容認しがたい  http://d.hatena.ne.jp/scopedog/20161020/1476980719)で保守派への共感を露呈させるという「やらかし」をしてブコメ欄で微妙な反応(ブコメで私を含めた複数人 id:kyo_ju さん id:usi4444 さんから疑問を呈されてしまった。多分、本人的には意外な反応だったと思われる)をされて以来、ずっと表には出してこなかったからだ。おそらく、この間、何回か書いた「親子断絶防止法」のエントリーの反応を見て信者の掌握に自信をもったのだろう。ただ、単なるごまかしは信者は手玉に取れても、こちらには単なるへろへろの反論にしか見えない。以下、少し書いていることに沿って突っ込んでいこう。

「DV冤罪による親子引き離し」についてはリベラル系の人たちが存在自体を否定することがあります。

むしろ、離婚後の親子交流を推奨することでDVの危険が見過ごされDV虐待の被害が増えるのではないか、という懸念が強い傾向があるかと思います。

ただ、両方とも現実に起こっていることで、どちらかしか存在しないわけじゃありません。

http://d.hatena.ne.jp/scopedog/20170328/1490651379

 
 「痴漢冤罪」でも「DV冤罪」でもそうだが、ミソジニストというのは、それが他の冤罪に比べて特殊である、という演出をする。これは左派・リベラル派の中でも変わりはなく、平気でこの言葉を使う人間(たいていおっさん)には事欠かない。なんのためにやるのかと言えば、ミソジニスティックな感情に訴えるためだ。「女が一方的に訴えるだけで男は罪に陥れられちまうんだぜ」というわけだ。単に冤罪と言わずに特別なカテゴリを作るところにミソジニストのミソジニストたる所以がある。
都知事選のときのレイプ未遂疑惑への鳥越の弁明*1は非常にわかりやすい事例と言えるだろう。scopedogがやっているのも全く同じことだ。「親子断絶防止法」推進の団体は複数あるがどれもDV冤罪を主張しているのは、そういう意味で非常にわかりやすいのだ。以前も書いたが、「親子断絶防止法」を推進している連中で、まともかまともじゃないか、の境界はこの部分にある。まともな人間なら子どもの権利に関係のない「DV冤罪」などという問題を、子どもの権利擁護のための法律(「親子断絶防止法」は建前上そうなっているのだが、その建前を自分たちで軽んじていると言える)を制定するときに持ち出そうなどとは考えないからだ。
 また、「女が一方的に訴えるだけで男は罪に陥れられちまうんだぜ」という論理は「中国人や朝鮮・韓国人が一方的に訴えるだけで日本は罪に陥れられちまうんだぜ」という論理となんら変わるところがないのだが、はてなの一部歴史修正主義批判派はscopedog(というかこいつもそういうスタンスだった筈なんだが)を批判するどころか擁護しているようで、そういう連中にとって歴史修正主義批判とは一体何のためなのか?という疑問も湧いてくる、ということも指摘しておいてよいだろう。

 また、「冤罪DV」とやらを考えるときには、加害者は自分の加害を認めない傾向にあるという事実の指摘も必要だろう。日本政府が戦争加害にどういう態度とってるかは一番わかりやすいし、個人レベルでもパワハラ、DV、レイプを簡単に認めないのは、アリさんマークの引越社から、先日の山口敬之君まで加害を指摘されている連中が頑張っているのを見ても明らかじゃあないですか。
まあ、弁護士の経験でもよくあるようですし。(ちなみにこういう指摘をする弁護士を離婚ビジネスと言ってまわるのも親子断絶防止法推進者に多いよなあ)
離婚したがらない夫
http://www.rikon-bengoshi.net/column/column_230620.html
実際の離婚関係の弁護士のリスクってかなり大きいのにな。
離婚事件と弁護士の危険 [弁護士業務]
http://ogawalaw.com/blog_detail/id=25
法律事務所で弁護士刺殺、トラブル後絶たず、同僚は怒りあらわ/横浜
http://www.beach.jp/circleboard/ad34512/topic/1100094511497


ところで私も親子断絶防止法関連で賛成派と反対派のやり取りを見ているのですが、敢えて左右の色分けをするならば、賛成派が右、反対派が左という傾向は確かに見られます。賛成派で、排外差別に肯定的だったり、反民主・反社民・反共産といった発言も確かに多く、ネトウヨが多いという印象は確かに否定できません。

社民党共産党も法案には反対の姿勢のようですから、左派は反対の傾向が強いというのも否定できません。

困ったことに、家庭教育支援法案というガチの日本会議案件と、この親子断絶防止法案を混同している人も結構見かけます。

“伝統的家族観”大好きの日本会議にとって、離婚家庭はそもそも興味の範囲外なので親子断絶防止法案が日本会議案件であるわけもないんですけどね。親子断絶防止法案を推進してきた別居親の団体は、社民や共産といったリベラル系から相手にされなかったこともあり、保守系に助けを求める以外なかったという事情を考慮すべきです。

ハーグ拉致条約の際、排外主義団体と並んで最も激しく抵抗したのが、リベラルの牙城たる日弁連だったこと*1は、これを理解するうえで重要なポイントです。

左派は伝統的にDV被害を受ける女性を救済する方向で活動し、それに特化し過ぎたため、DV防止法が“悪用”されている実態の把握や対処ができていません。

“悪用”という言い方は適切ではないかもしれません。むしろ特化しすぎたため袋小路に迷い込んだという方が適切かもしれません。

http://d.hatena.ne.jp/scopedog/20170328/1490651379


 この文章は重要なことを書いている。「親子断絶防止法」の推進が別居団体が主体であったということだ。「親子断絶防止法」が親側の視点で作られているという最も根本的欠陥はここに原因がある。そこに子どもの視点を持つ人間がいなければ、そうなるのは必然だったと言えるだろう。
 また、「敢えて」もなにもその親たちはネトウヨか、さもなければナチュラルミソジニスト(「冤罪」DV を主張しているので、当然元配偶者からDVの訴えがあった連中である、という視点も必要よね)がほとんどなのだが、「ネトウヨとか保守派は多いかもしれないけど、それは左派・リベラル派がだめだったからで、保守派に助けを求めざるをえなかったからだもん」というわけだ。なんでそんな理由で連中の言動を免罪してやらなければいけないのかさっぱりだが、これで信者の説得はできると踏んで書くことにしたのだろう。実際そこそこのごまかしに成功したようである。

 「“伝統的家族観”大好きの日本会議にとって、離婚家庭はそもそも興味の範囲外」というのは単に事実として誤っているだけでなく、法案推進者にネトウヨが多い理由をごまかすという意味では積極的捏造と言えるだろう。推進派の主流団体である「親子断絶防止 全国連絡会」に両者のつながりを示すリンクが張られているので紹介しよう。
離婚しても子供の養育は共同責任 子供の争奪戦を招く単独親権の見直しを
http://oyako-law.org/index.php?cmd=read&page=%E5%B9%B3%E6%88%9028%E5%B9%B48%E6%9C%8819%E6%97%A5%E3%80%81%E6%97%A5%E6%9C%AC%E6%99%82%E4%BA%8B%E8%A9%95%E8%AB%96&word=%E6%97%A5%E6%9C%AC%E6%99%82%E4%BA%8B%E8%A9%95%E8%AB%96


 ここでリンクを張られている「日本時事評論」とはいかなる媒体か?山口智美・斉藤正美・荻上チキの『社会運動の戸惑い フェミニズムの「失われた時代」と草の根保守運動』から引用しよう。

山口県山口市で発行されている『日本時事評論』(原注略)という小さな論評紙を知ったのは2004年の終わり頃。(中略)「各地で配布される反フェミニズムの媒体があるようだ」と、メールで流れてきた情報は、青と黒の二色刷りの『日本時事評論』の紙面のPDF版。この発行元が、「バックラッシュ条例」として一躍有名になった、山口県宇部市男女共同参画推進条例づくりに関わったとのことだった。(中略)なぜこの新聞が、これだけ熱心に男女共同参画批判をしているのか。疑問に思い、国会図書館で『日本時事評論』の紙面を見たところ、男女共同参画批判については、記事数、内容ともに、どの保守系媒体よりも充実していたことに気付いた。さらに、この新聞が「新生仏教教団」という宗教団体の社会活動の一環という位置づけのようだということまでは調べられた。(中略)紙面から私が感じていた、荒唐無稽な主張という印象とかけ離れた、フェミニズム文献を読み、理解し、それへの違和感をわかりやすい言葉で語ることができる人たちがそこにいた。「バックラッシャー」の主張をくだらないとバカにしてはいけない、この人たちは勉強し、わかった上で、戦略を考えて批判しているのだ。(中略)中央の日本会議に地方の一新聞社である日本時事評論社が従ったのではなく、逆に、どの論客よりも先に、男女共同参画批判の議論をつくり、綿密な情報収集を行い、運動をリードしたのが、日本時事評論だったと分かった。

『社会運動の戸惑い フェミニズムの「失われた時代」と草の根保守運動』2012年 勁草書房 山口智美執筆部分p50-p53

社会運動の戸惑い: フェミニズムの「失われた時代」と草の根保守運動

社会運動の戸惑い: フェミニズムの「失われた時代」と草の根保守運動

 scopedog が言うような古色蒼然とした保守団体など、scopedog の脳内設定にしか過ぎない。むしろ、山口氏が指摘するように巧妙な論理をもって保守運動を推し進めるというのが、現在の草の根保守の本当に恐ろしいところである。scopedog は自身のミソジニスティックかつ保守的家族観ゆえに、その運動に絡め取られているのだ。
もう一つ。「親子断絶防止法」は反対派によるロビー活動があって、昨年12月元の法案文と修正案がはじめて公表された。(実は修正前の案文は公開されていなかった。昨年10月に公開したのは法案の反対派だったというのも付け加えておこう)この修正案(子どもの意見表明権が不十分ながら追加された)が気にくわないと言って法案反対にまわった団体がある。「共同親権運動ネットワーク」( 略称 Kネット)だ。この団体も日本時事評論の論調が気に入ったようで、リンクを張っているので紹介しておこう。広告に櫻井よしこ講演会のお知らせが入っているのはご愛敬だよ。(笑)
共同親権ニュースドットコム「日本時事評論」編集便り No.281 2017/04/07
http://kyodosinken-news.com/?p=8658
さて、子どもの意見表明権を推進派は修正案でしぶしぶを認めざるをえなかったのだが、推進派のなかでも不満たらたらなのは興味深い*2

なぜここまで嫌がるのか。『日本時事評論』の1つの号外記事を見てみよう。(PDF注意)
http://nipponjijihyoron.co.jp/img/extra_article/2010.01.17.omote.pdf


おやおや、どこかで見たような絵だぞう?

「子どもの権利」拡大認めず 日本会議から広がる運動 (朝日新聞
http://digital.asahi.com/articles/ASJ6K6W6PJ6KUTFK01F.html
↑上の記事消えてるんであんまり宜しくないがこちらからどうぞ 
http://saigaijyouhou.com/blog-entry-12100.html

あららー。scopedog 先生説明シクヨロ(・∀・)
(予想される反論は条文に書いてないもん、だがこれについては子どもの権利条約の条文内での取り扱いが雄弁に物語っている。別に書こうとは思ってます)
この記事にブクマしてるscopedog先生のおもしろコメントはこちら。

まあ、日本会議に限らず、子供はイエの所有物という考え方は日本に蔓延してるわけだが。

http://b.hatena.ne.jp/entry/291088240/comment/scopedog

ブ、ブーメランが頭に突き刺さっておられる!!m9(^Д^)プギャー

産経新聞の主張も面白いから貼っておくね。

【主張】子供の権利 甘やかさない教育必要だ
 
 「子供の権利」を誤解した条例づくりが依然として後を絶たない。
 長野県が「子ども支援条例(仮称)」の制定作業を進めているが、甘えやわがままを助長する内容にしてはならない。
 子供の権利が強調されるようになったのは、20年前の平成6年に、日本が国連の「児童の権利条約」を批准したことがきっかけだ。12年に川崎市が「子どもの権利に関する条例」を制定するなど、各地の自治体で同種の条例がつくられた。
 国連条約の本来の目的は、子供を飢えや病気、虐待などから保護することだ。しかし、自治体の条例では、子供の「意見表明権」といったものまで加わり、権利をはき違えたわがままを許す風潮が問題になってきた。
 例えば親が子供部屋に入ると、「プライバシー侵害」だと子供が文句を言う。国連の委員会の場で日本の高校生が、制服を義務づける校則に反対して「意見表明権」を持ち出し、海外の委員から「制服もない国の子に比べ幸せ」などとたしなめられた例もある。
 また高知県では、条例の審議過程で「休む・遊ぶ」権利が批判を浴び、削除された。子供に媚(こ)びる前に、教えるべきことを教えなければならない。
 最近も、いじめや児童虐待などが相次ぐ中で、子供のための条例を検討する自治体がある。
 長野県で検討されている条例の骨子案では、保護者が教育に責任を持つことや、子供に規範意識を身につけさせることが盛り込まれ、過度に子供の権利を強調しない内容にはなっている。
 しかし、その趣旨は条例名にあるように、子供の「支援」を内容としており、誤解を懸念する専門家もいる。子供の顔色をみるばかりで、厳しい指導ができないというようでは困る。慎重に検討してもらいたい。
 滋賀県で開かれている日教組の教研集会では、委員長あいさつで「子供の権利としての教育ではなく、国家の意思としての教育が前面に出ようとしている」などと言及された。規律や公共心育成などを重視した安倍晋三政権の教育再生の取り組みを暗に批判したものとみられる。
 しかし、わがままを正せない親や教師の教育こそ見直してもらいたい。だめなことはだめとしっかり教えたい。

http://www.sankei.com/life/news/140126/lif1401260010-n1.html

DV冤罪による親子引き離しとDV見過ごしによるDV虐待が両立するメカニズム
http://d.hatena.ne.jp/scopedog/20170328/1490651379
大体突っ込み終わったんだけど、↑これ引用していない部分で子どもの意見表明をどういう風に扱っているのかに注目して読んで見ると面白いよ。ちなみに、外国の事例とか持ってきてごまかすのscopedog の基本のごまかしの手口だから騙されちゃダメよ。法律ってのは誰が何の為に制定するのかっていうのを考えなきゃ。あの法律は子どものための法律なんですか? 子どものためを装っているのは偽装だからね。文章の視点はどこになってる?そこから考えようね。

2017/06/27
重複表現を修正
2017/07/17
一部リンクを追加 改行等修正

*1:「そもそも、痴漢えん罪事件が絶えないのは、被害者とされる女性の供述のみに基づいて起訴されることにある。本件もまさに、A子氏及びA子氏の恋人の供述のみを元にして書かれているのであり、週刊新潮の記事は同種のたぐいである。」http://archive.is/3Qqfn

*2:子どもの意見表明に関する「親子断絶防止法 全国連絡会」の記述。http://oyako-law.org/index.php?cmd=read&page=%E5%AD%90%E3%81%A9%E3%82%82%E3%81%AE%E6%84%8F%E8%A6%8B%E8%A1%A8%E6%98%8E&word=%E6%84%8F%E8%A6%8B%E8%A1%A8%E6%98%8E 相当いやがっているのが伺える。子どものための法律じゃなかったの?(笑)

共同親権や面会交流を必要と考えている私が、なぜ「親子断絶防止法」はダメだと思っているのか その一

 いままでも何回か書いているが「親子断絶防止法案」が議論されている。はてなでもなりすまし文書を増田で公開したりする輩がいて、また話題に上ってくる頻度が多くなった。id:scopedogのように強力にこの法案を推進しようとしている者もいるので、離婚家庭の片親育ちの私としては、この法案に反対の立場からなぜダメだと思うのか、何回かに分けて書いておきたいと思う。なお、本稿含めて実在の家庭の案件について書くことになると思うが、当事者である家庭の子どもが将来ググって本稿を見る可能性もある。そのような可能性のあるものには注意書きをつけるのでご了解いただきたい。

1.面会交流は必要な場合も多い
 scopedogのように人の意見を藁人形論法で批判する者もいるので*1、この点は明確にしておきたい。私の家庭は小学校中学年の時に、両親が別居しその後数年のうちに離婚した。就学児童の転校はかなりの負荷が子どもにかかる。ストレスも筆舌に尽くしがたいが、離婚自体は避けられようもなかったと思っている。子どもへの影響を考えて離婚をためらう人も多いが、家庭内でのけんかだって子どもへのストレスになることを考えれば、本格的な破綻を迎える前にさっさと離婚してもらった方が良い。ここの部分だけは、親の権利は子どもの意見に左右される必要はない。離婚自体ができなくなってしまうからだ
 別居・離婚となって子どもの養育は最初に母親、その後、二年程度で私の意見が尊重された部分もあり父親と同居することとなった。(弟は母との同居を望んでいたようだが、兄弟を別れさせないという母親の判断で弟も一緒に父と同居)その後は成人するまで父親と同居した。その間、母親といるときも父親といるときもずっともう一方との面会交流(この言葉を知ったのは最近)をしていた。頻度は月1回程度。思春期になるとその頻度は減った。
 高校生のときに、父方の親戚から「お前は父親を選んだんだから母親と会うな」と言われたことがあるが、全く意味が分からなかった。親子関係は制度上の関係に左右されないという確信があったからである。面会交流の良さはやはり制度上の関係に左右されず親子の関係性を確認出来ることであろう。また、共同親権が必要な場合もあるというのもこのときの経験から非常に強く思っている。

2.「親子断絶防止法」推進者は差別主義者のオンパレード
(おかしな人の場合で、まともな人もいるであろう点は次回以降後述するのでまともな人は怒らないでね)
 「親子断絶防止法」の推進者の文章を読んだのは西牟田靖のものが最初である。一読して離婚家庭に対する非常に強い偏見と離婚への敵視がうかがわれる文章で全く同意できないどころか、反感すら覚えた。その文章では法案への直接的な言及はなく、「西牟田靖はクソ野郎」という実感だけが残ったのだが、後日彼がこの法案を推進しているらしいことを知り、はじめてこの法案を知った次第である。法案推進団体のサイトを読んでも、ほぼ同様の全く理解できない文言が並んでおり、サイト内には虚偽DVという文言すらある。DVの認定に問題があるならDV防止法をいじればいいことであるのに、この法案で主張してくる。DVなどで元パートナーとの接触を禁じられるべき人間が、子どもとの関係を利用して離婚を拒否、元配偶者への接触をはかっているのではないかと強く疑われる記述であり、この法案がフェミニスト系の団体から非常につよい懸念をもたれている所以でもある。「親子断絶防止法 全国連絡会」のおかしな主張については以前書いた*2ので繰り返さないが、その立法目的に推進派であるscopedogが付けたコメント*3を見る限り、彼がこの団体の偏見まみれの主張に共感しているのは間違いない点も指摘しておきたい。

 また、この件に関して付言しておくと、昨年、宇都宮で自爆事件を起こした元自衛官(離婚裁判でDVを訴えられていた。DVが認定され離婚確定。)の事件も大変参考になる。この事件は「親子断絶防止法」の推進論者に大変な人気があり、いかに離婚調停がおかしいか、いかに自爆した元自衛官がかわいそうな目にあったのか、といった話が民族差別的な推測もつけて横行した。例えば「宇都宮 自爆事件」でググって一番最初に出てくるブログ*4などは家裁の調停員を女性だけ名指しして罵倒し、妻が新興宗教の信者であったとしてこう書く「金の亡者・住職はひょっとして、あれか?…朝鮮渡来の人なんじゃないのか?」。なにをかいわんやという状況であるが、こういうブログを推進派(西牟田靖など)は嬉々として拡散*5しているのである。こうした背景をscopedogが書くことはないが、千田有紀氏や駒崎氏が強く反発しているのはこうした背景を考慮しているのであって前提条件がある、ということはいっておきたい。千田、駒崎両氏の差別心を心配するより、はるかに露わになっている「親子断絶防止法案」推進者の差別的ふるまいについて心配した方がよっぽど有益である。

とりあえず、つづく。
次回以降は3.「親子断絶防止法」条文の問題点。4.「親子断絶防止法」推進者は全員おかしいのか?5.子どものための立法を目指そう!6.歴史修正主義批判者がちょろすぎる。を予定。(極度の面倒くさがり屋なので時間かかるかも)

*1:scopedogさんから言及されてるのに今頃気づいたのでお返事。http://d.hatena.ne.jp/EoH-GS/20170121/1484989246

*2:いわゆる「親子断絶防止法案」についてDVにこだわっているのは誰なのか? http://d.hatena.ne.jp/EoH-GS/20161023/1477220506

*3:http://b.hatena.ne.jp/entry/305270753/comment/scopedog

*4:http://ameblo.jp/daihatu-com/entry-12212812888.html

*5:https://twitter.com/nishimuta62/status/790823259163942912