scopedogさん、山田太郎さんと主張がかぶってしまう

ミソジニスト左翼として着々と妄言を積み重ね、レイシスト右翼との共謀も辞さない貪欲な態度が(一部で)話題のscopedogさん。中年反日左翼おじさんである私のことも、最初はネトウヨ扱い、次にフェミニストとか言ってきており、また、ブコメでもたびたびフェミニストを攻撃するなどフェミニストが嫌いっぽいことが確認されております。(過去エントリー参照)

さて昨今、司法の性差別の問題がいろいろと指摘されており、女性たちが声をあげている現状にはミソジニストの人たちは切歯扼腕していることでしょう。下記のようなアクションにも大量にかみつく人たちがいました。
www.bengo4.com
もちろん、フェミ嫌いなscopedogさんも負けてはいません。ネチネチと因縁を付けています。
scopedog.hatenablog.com
これを読んで正当な批判だ、と思えるのは余程のミソジニストしかいないとおもいますが、ブコメはけっこう褒めたたえる感じのコメントが多くて界隈の体質がうかがい知れるところです。でも一番嗤っちゃったのが、ここでscopedogさんが披露している以下の主張です。

「性交同意年齢を引き上げ、抜本的に見直す」には反対。中学生や高校生カップルに純潔教育するみたいですごく嫌。むしろ同意や避妊の重要性や健康状態に配慮できるように性教育をちゃんとやるべきだし、万一、不同意性交や妊娠、性病感染などが起きた場合に迅速に相談対処できるようにすべき。高校生カップルが同意の上で性交した結果、妊娠してしまった場合、強制性交罪で逮捕されるリスクを回避するために危険な堕胎行為を行うかもしれないし、人知れず出産して新生児を殺してなかったことにするかもしれません。そういった諸々を考えると性交同意年齢の引き上げには賛同できませんね。

スーゲー斬新だな、この主張。なんでここで純潔教育の話になるのか?明治時代に立法された刑法を全く疑わない謎の思考回路。明治時代に刑法作った人たちは純潔教育と無縁の人たちだったんでしょうか?スゴい歴史観だなー。歴史修正主義ですかぁ?署名提出者たちが求めていることとかけ離れた藁人形論法が光るすばらしい主張で、こんな斬新な発想はさすがscopedogさんだな!と思っていたらそっくりな主張をしている人がいました。類は友を呼ぶということなのか、言及対象となっている事例は別ですが山田太郎さんも似たような趣旨の主張を既に2015年の段階でしているんです。山田太郎さんの主張はこちらtaroyamada.jp

一例として、現在の法律では性交同意年齢(同意の上で性交をしても良い年齢)が、13歳とされています。今回の罰則強化では、この性交同意年齢を引き上げることを論点としてあげています。
性交同意年齢以下の年齢の者と性交をした場合、暴行や脅迫などが無くても、それは強姦として扱われます。罰則の強化により、仮に性交同意年齢が16歳に引き上げられた場合、中学生同士で性交をすると、それは男性側が強姦したことと同じになる可能性があるということです。性交に及ばずとも、キスをしただけでも強制わいせつ罪となる可能性があるのです。(大丈夫か中学生…)

まあ、なんというか類は友を呼ぶということなんでしょうねー(棒)。両者の主張の微妙な違いにいろいろとscopedogさんの苦心が垣間見え興味深いですね。でも、マンスプレイニング風味はscopedogさんの方が山田太郎さんより数段上だと思います。完全に勝ってる!そこはスゴいと思います。scopedogさんの類友案件は過去のエントリーでも取り扱っていますが、ずんずん昂進している気もします。今後も動向を生暖かく見守っていきたいと思います。

19年前に岩波新書で指摘された誤訳が直されずにそのまま河出書房新社から文庫化

気付いてやれよ……って無理か

5年ほど前に以下のようなものを書いた。
eoh-gs.hatenablog.com
 ホルヘ・ルイス・ボルヘスのアンソロジー『夢の本』(堀内研二国書刊行会 1983年 原題 LIBRO DE SUEÑOS) の中のエピソード「死の宣告」、実は『西遊記』の中の「魏徴斬龍」というエピソードなんだけど、日本語訳では肝腎の"魏徴"がなぜか"韋成"になってるぅ、というのを岩波新書西遊記』(2000年)で中野美代子氏が指摘しているよ、というエントリーでした。でもって実は「死の宣告」はボルヘスの別のアンソロジーボルヘス怪奇譚集』(柳瀬尚紀晶文社 1976年 英語版からの重訳 原題 CUENTOS BREVES Y EXTRAORDINARIOS )にも収録されていて、そっちの方が日本での出版が早い。自分が見てアレとなったのは『ボルヘス怪奇譚集』の方だったんで、『夢の本』訳者の堀内氏は『怪奇譚集』を参考にした際に、柳瀬氏が魏徴の名前を間違えた部分を、そのまま参考にしちゃったんではないのか、という推測をしていたわけです。ただその際『夢の本』を確認してなかったのよね。
 先日、偶然行った書店で面陳されてて気付いたのだが2月末に『夢の本』文庫化してました。直ってるかな~と思って確認してみたら直ってない、辛い。つД`) ついでに買っておきました。持ってなかったんで。でも最近文庫高いよね。


 もしかして?と思ったらやっぱり『ボルヘス怪奇譚集』も昨年4月に文庫化されてました。確認しに書店に見に行ったらやはり直っておらず。これも面陳されてて2刷でした。日付確認するの忘れたから勝手な推測だけど『夢の本』出るから増刷かけたのかもね。まあ、たまたま2刷だっただけでもっと増刷してるかもしれないけど。

 この「魏徴斬龍」のエピソードは岩波文庫の『西遊記』(李卓吾先生批評西遊記)だと第九回 「袁守誠妙算無私曲 老龍王拙計犯天條」から第十回「二將軍宮門鎭鬼 唐太宗地府還魂」にあたる。冥界話などちょっと説明が必要な要素が強いのでテレビドラマなどのポピュラーな『西遊記』では割愛されちゃうパートかもしれない。柳瀬氏も堀内氏もこのエピソードが『西遊記』であることに全く気付いていないようなのは、そういうあたりが原因な気がする。

scopedogさんのお仲間、予想通り親学とも悪魔合体。左右関係ないおじさん連合が狙うはDV防止法の骨抜きか?

今月末に開かれる集会の紹介です。
国連に日本の子どもの連れ去り問題を報告するセミナー IN 東京
https://kokucheese.com/event/index/544930/
今をときめく、はすみとしこ先生のステキなイラスト。テキサス親父事務局の藤木俊一さん、親学の高橋史朗さんなど、これまたステキな登壇者をそろえ「日本の子どもの連れ去り問題」をテーマ*1に凶悪無比のフェミニストやパヨクが反対する親子断絶防止法を側面から支援するステキな集会です。ぜひ皆さんも参加しましょう!、、、なんつって。

私なんかは「知ってた」*2としか言えないが、知らない人も多いんじゃないかな?こうした親子断絶防止法周辺のウヨウヨしい事態を受けてなのか、twitterではakabishiさんや能川元一さんが注意喚起してたりする。



一応無防備どころじゃない人もいますよ、ということについては、scopedogさんの言い訳を思い出すことで指摘とさせていただきましょう。(強調は私)

困ったことに、家庭教育支援法案というガチの日本会議案件と、この親子断絶防止法案を混同している人も結構見かけます。

“伝統的家族観”大好きの日本会議にとって、離婚家庭はそもそも興味の範囲外なので親子断絶防止法案が日本会議案件であるわけもないんですけどね。親子断絶防止法案を推進してきた別居親の団体は、社民や共産といったリベラル系から相手にされなかったこともあり、保守系に助けを求める以外なかったという事情を考慮すべきです。

http://d.hatena.ne.jp/scopedog/20170328/1490651379

*3
離婚家庭は興味の範囲外?ご冗談を。離婚家庭は伝統的家族を破壊する存在なんですから、めっちゃコントロールの対象として考えてるに決まってますがな。この弁明にあらわれてるように無防備じゃなくて完全に理解してやってる人もいるわけです。というか共同親権についてある程度知識がある人がそういう部分に鈍感ってあまり考えられないことだと思いますので、この人に限らず、上っ面な連中はともかく、知っててつるんでるのは間違いないところなんじゃないでしょうかね。scopedogさんの信者の皆さんは真性の人もいれば、「上っ面だけ見ている」人もいて玉(?)石混交な感じですがね。
他にもscopedogさんは私の前回のエントリーに「虚偽DVが裁判で認められた」と反論?*4してきていて、「虚偽DV」を認めた、とされる名古屋地裁の判決にご満悦のようですが、判決を出した福田千恵子裁判長*5はお名前でググってみると
朝鮮学校除外「合理的」 無償化巡り元生徒敗訴、名古屋地裁日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO29937810X20C18A4CN8000/

国が朝鮮学校を高校無償化制度の適用対象から外したのは違法だとして、愛知朝鮮中高級学校(愛知県豊明市)の元生徒10人が、国に1人あたり55万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が27日、名古屋地裁であった。福田千恵子裁判長(鈴木尚久裁判長代読)は「国の判断は合理的だ」として元生徒らの請求を棄却した。

というニュースが検索結果に上がってくるという八方塞がりな感じになっております。この裁判長の民族差別や子どもの権利への態度、人権感覚の程度が露呈していますね。すごいね(棒読み)
さて、scopedogさんのミソジニーは単なる中年の反日左翼おじさんであるところの私なんぞを、フェミニストとか言ってきたり*6(その前はネトウヨ呼ばわりだったんだけど、どこの世界にあなた右翼とつるんでますよね、という指摘をするネトウヨがいるのであろうかw)、普段のフェミニストへの奇妙な偏見の開陳*7に見られるように折り紙付きなのに、批判もせずに甘やかしてきた人たちはどうするつもりなんですかね?わたし、とっても気になります!
(ほんとにどうするつもりなんすかね?冗談抜きで。)
結論。

親子断絶防止法は
  -= ∧_∧ 
-=と(´・ω・`)
  -=/ と_ノ
 -=_//⌒ソ

文が鮮明
    ∧_∧ 
=-  (´・ω・`)`つ=-
 `つ    \=-   
   \,⌒ \/,,,_=-

半角のバックスラッシュがでなかった(´;ω;`)

*1:親子断絶防止法っていう法律を推進する(乃至はしてた)人たちがごりごり押してるテーマ、詳しくは過去のエントリをみてください。

*2:「子どもの連れ去り問題」とDV防止法の関係についていろいろとわかりやすくお話される杉田水脈先生 http://d.hatena.ne.jp/EoH-GS/20180814/1534235983

*3:面倒だから『「親子断絶防止法」の推進者がネトウヨとミソジニストだらけなのは思想的類縁性があるからに決まってんだろ』 http://d.hatena.ne.jp/EoH-GS/20170625/1498405399 から孫引き 困った人は自分だったってオチ最高に笑えますね

*4:『「scopedogは「DV冤罪ガー」の人なのだ」とか何とか。』http://scopedog.hatenablog.com/entry/2018/09/25/020000 結局虚偽DVガーなところは笑うところなのかな?

*5:虚偽DV見逃しは違法 妻と愛知県に異例の賠償命令 名古屋地裁 支援悪用、父子関係絶つ−産経ニュース
https://www.sankei.com/affairs/news/180508/afr1805080001-n1.html

*6:『一部のフェミニストから攻撃を受けている話』 http://scopedog.hatenablog.com/entry/2018/09/24/233000

*7:https://twitter.com/EqualofHeaven/status/1028934658807877632

scopedogさんは完全にアウトな人なのに、はてサのダブスタ許さんマンは、なにをしているのか?

「当時全会一致で成立した法律を、今になって違憲だったとはいえない」なんか理由にならない - 誰かの妄想・はてなブログ
http://scopedog.hatenablog.com/entry/2018/07/25/073000

たまたまこれが目に入って読んでみたところ、あまりの厚顔無恥に眩暈がしたので指摘しておく。はっきり言ってscopedogに旧優生保護法を批難できる資格はない。そもそもscopedogはリプロダクティブヘルス/ライツというものを全く理解していないからだ。それが非常にはっきりしている文章を今年の4月にアップしている。

2件の殺人で懲役4年なら十分な温情判決だと思うが - 誰かの妄想・はてなブログ
http://scopedog.hatenablog.com/entry/2018/04/02/080000

である。このエントリの「すごさ」(褒めてない)は一言では言い尽くせないので、ぜひ本文を読んでほしい。正直、解説するまでもない腐臭ただようヘイトスピーチなのだが、この文章は

乳児殺害、虐待受け続けた末 義父の子4度妊娠−朝日新聞デジタル
https://digital.asahi.com/articles/ASL3M5QWDL3MUOHB00P.html

という『朝日新聞』の記事、とりわけ冒頭に書かれている「すでに成人し、中絶手術も経験していたことから、手段を尽くして殺害を避けるべきだった――。出産したばかりの乳児を殺害したとして、殺人などの罪に問われた女(30)の裁判員裁判新潟地裁は2月の判決で刑事的責任をこう認定し、懲役4年を言い渡した。13歳の頃から性的虐待を受け続けていた彼女に、「手段を尽くす」すべはあったのだろうか」という問いに対するscopedogの返答として書かれたエントリーなのだ。(正確に言えば、この記事についてるブクマへの返答、という体裁をとっている。後述するが記事に正面から答える形にしないでブコメへの茶々入れという形をとっているのが非常に狡猾なところだと思う)


では、ここでのscopedogの主張を(胸くそ悪いのでちょこっとだけ)見てみよう。(ちょこっとだけでも充分酷いのよ)

2件の殺人のうち、未成年時に起こした1件目(2003年5月、15歳)はともかく、2件目(2014年7月、27歳頃)は成人後の殺害なので、「被告人は当時すでに成人しており、手段を尽くして殺害を避けるべきだった」という指摘が的外れとは思いません。
裁判長も1件目については「十分に同情できる」とし、2件目についても「妊娠までの経緯を「強く責めることはできない」」が、「当時すでに成人しており、中絶手術も経験していたことからすると、手段を尽くして殺害を避けるべきだった」と言っています。

この裁判長の主張容認しちゃうんだ。というのが率直な感想である。中絶しろって言ってるも同然だからだ。それが選択し難かったからこそ、この問題が起こっている、という認識が全くない致命的な人権感覚だと言える。続く文章も糞の山だ。

まず、18歳(2006年頃)と20歳(2008年頃)の妊娠では中絶しているので、中絶という手段がありえたことは知っており、義父と母の支配も20歳(2008年頃)の離婚で3ヶ月ほど離れて生活したという経験もあり、また就労もしていたことを考慮すると、27歳の時点で義父から逃げるという選択肢が全く考えられない状態だったとは判断しにくいところです。

 「一度、中絶をしているから何度でも中絶できるだろう?」という女性の尊厳を踏みにじる認識がストレートに出ているのが、ミソジニストの面目躍如といったところだ。そしてこの文章のもう一つの問題が、未成年期から続く性的虐待があったという『朝日』記事の大前提をすっぽり抜かして話を続けているところだ。(正確に言えば後半で書いているのだが、この部分では抜かしている。議論をセパレートしようという意図があるのだろう)『朝日』記事の有料部分では性的虐待と虐待者の支配から逃れられない状態について複数の專門家のコメントをとって詳述している。scopedogは有料部分を読んでいる*1ことを自分で書いているのに、なぜこの点に関して本文に即した言及がないのだろうか(後半部分にもない)?

 その疑問の手掛かりがブコメへの茶々入れ、というこのエントリー自体の体裁だ。『朝日』の記事は明示はしていないけれども「子どもへの性的虐待を軽視する司法だからこそ、情状酌量が軽くなっている」という視点で書かれている。従って量刑の軽重自体を問うより先に、子どもへの性的虐待の現状とその影響、という部分に重点が置かれている。それゆえにブコメの内容もそれに沿って周りの大人の責任や量刑の過大さを指摘する者が多くなっているのだ。これにそのまま反論すると「子どもへの性的虐待を軽視する司法を擁護する人」という事実が露わになってしまう。それは一応、人権に配慮している風を装うscopedogにとっては避けなければならない。そこで思いついたのが被害児童の利用なのだろう。しかし、女性をそのまま批難するのはあまりにも分が悪いので、量刑の軽重に茶々を入れ、あたかも自分が人権を重んじているかのように演出しながら、「子どもへの性的虐待を軽視する司法」という問題から目を逸らさせようとしている、というのが、あのエントリのそのままの実体である。有料部分からの引用も女性の自責の念を最大限に利用できる部分からのみ引用し、性的虐待をめぐる諸問題についての專門家からのコメントを元記事有料部分からは一切引用せず、scopedog自身が考えた支配の影響を論ずるへなちょこ解説で押し通している選択的な引用からも明らかだ。

このごまかしの手口って歴史修正主義と同じですよね。

 エントリ後半でズラズラと書かれる量刑の法的解釈や精神的支配に関する言及は、scopedogのいつものごまかしの手口だ。そもそもの『朝日』記事に正面から応答しない理由もまさにここにある。『朝日』記事の問題提起は現行法体系の性差別的なありかたを問うものなのにも拘わらず、ブコメへの応答という形をとることによってその問いを、量刑が現行法に照らして妥当か、というとんでもない方向へねじ曲げ、あたかも『朝日』記事が感情的なものであるかのように印象づけようとするものだからである。
 ここまでくると、このごまかしの手口自体の歴史修正主義との相似に言及せざるをえない。10年ほど前にid:rna氏が書いた

歴史修正主義の手口について - 児童小銃
http://d.hatena.ne.jp/rna/20080104/p1

である。ここでは何度も論破されたループする議論を前提としているのでこのケースはちょっと違うよね、と言えばそうなのだが、

特に主張の細部に専門用語や専門知識がちりばめられていると一見まともな議論かと錯覚してしまうものです。そういう意味でこれは「議論の捏造」と言ってよいでしょう。

という部分は、元記事の主張から論点をずらして設定して、一方的に議論を展開する今回のケースと驚くほど類似している。


敵意の正体

 では、なぜscopedogはこの記事に異常な敵意を燃やしているのだろうか。有料部分に鍵があるので引用する。

性暴力やDVなどの相談に乗っているNPO法人「女のスペース・にいがた」の朝倉安都子代表は「初めに打ち明けられた人の対応が重要だ」と話す。

あー、DVかぁー、DVはなぁ、とずっとscopedogをウォッチしている人なら思うだろう。scopedogは「DV冤罪ガー」の人なのだ。私がこのことに気付いたのは2016年の10月頃であった。その時に書いたのが以下のエントリだ。(この時は、まさかここまで邪悪な人物とも思っていなかったので指摘もやんわりしている。懐かしー)

いわゆる「親子断絶防止法案」についてDVにこだわっているのは誰なのか?
http://d.hatena.ne.jp/EoH-GS/20161023/1477220506

このエントリで引用している団体が「親子断絶防止法 全国連絡会(現共同養育支援法全国連絡会)」(サイト http://oyako-law.org/index.php)だ。ぶっちゃけ当時からこの周辺はウヨウヨしかったのだが*2、ここ最近、一段と、急速に、やばくなっている。それを指摘したのが先日書いた以下のエントリだ。

「子どもの連れ去り問題」とDV防止法の関係についていろいろとわかりやすくお話される杉田水脈先生
http://d.hatena.ne.jp/EoH-GS/20180814/1534235983

杉田水脈、テキサス親父事務局の藤木俊一、はすみとしこ、とオールスターでこの「子どもの連れ去り問題」に参戦してきている。しかし、別段このことは驚くにあたらない。2年前のscopedogのエントリ

子どもと引き離される親をDV加害者と決め付ける千田氏の主張は容認しがたい
http://scopedog.hatenablog.com/entry/20161020/1476980719

で大量に引用している馳浩の主張の引用元を見て欲しい。アパホテルのサイトなのだ。このように、scopedogがやばくなってからかなり経つ事もあるのに、はてな歴史修正主義批判している人々が誰も気付かない、などということがあるのだろうか?かなり疑問である。私、気になります!というわけで、全然関係ない人を問い詰めるのもなんなんで、先日、scopedogにトラバを飛ばして馴れ合っていた*3id:hokke-ookami氏をidコールしておく。

法華狼さんscopedogのこういう態度どう思ってるんですか?

というわけで今日の結論は
はてサのダブスタ許さんマン(増田に定期的に湧く奴)は、肝腎な時はなにもしないのに、擦りもしない批判ばっかりで本当にしょうもない奴らだな。
ということなりました。よろしくお願いします。

2018/09/16
(増田に定期的に湧く奴)を追加
2019/06/08
脱字を修正

*1:有料記事部分からの引用がある

*2:「親子断絶防止法」の推進者がネトウヨとミソジニストだらけなのは思想的類縁性があるからに決まってんだろ http://d.hatena.ne.jp/EoH-GS/20170625/1498405399

*3:http://d.hatena.ne.jp/hokke-ookami/20180829/1535577376

「子どもの連れ去り問題」とDV防止法の関係についていろいろとわかりやすくお話される杉田水脈先生

「親子断絶防止法」の推進者がネトウヨとミソジニストだらけなのは思想的類縁性があるからに決まってんだろ
http://d.hatena.ne.jp/EoH-GS/20170625/1498405399
この記事を書いたときよりも、くっきりはっきりこの辺りの事情が分かる発言を、いま大人気の杉田水脈先生がされているのでご紹介。

以下で触れられている「子どもの連れ去り問題」は主に「親子断絶防止法(共同養育支援法と略称改名中)」の推進者達が主張している「問題」のこと。

杉田水脈
あのねー、まぁその議論の中でですね、私たちはこんなに頑張ってDV法を作ったりー、とかいろいろ福島瑞穂さんが言ってました。で、あのDV法とか作ったから余計に女性は弱者だっていう形で肯定されてしまっているという問題があって、これが最近、私のところにいろんな方から、実際の方から、直接お話を聞いている「子どもの連れ去り問題」なんです。で、「子どもの連れ去り問題」って言ったら皆さん誘拐されてどっかに連れてかれると思うでしょ。そうじゃなくって、ある日、突然、奥さんと子どもが、姿を消してあのシェルターとかに匿われて、お父さんはいきなり会えなくなる、っていうやつなんですよ。
中丸啓
それ理由がDVなわけね
杉田水脈
そのお父さん実はDVとかやってないんだけれども(中丸 ああ)
杉田水脈
今ねー役所の窓口に行ってね。「怖いんです」(高い声)て言うだけで、もうそこでお父さんはシャットアウトされて、子どもとお母さんはシェルターに入れられて
中丸啓
え、それ、でも例えば役所に逆に男性がね、自分の子ども連れて「うちのお母さん怖いんです」(高い声)て言っても匿ってもらえるの?
杉田水脈
普通はねぇ、そうなんだけど、ほとんどのシェルターとかは女性向けなんで(中丸 あー)。で、そういうところに男女共同参画の予算とかが、すごい注がれていて、実際にそういうのがあって、今は多いのはね、女性が、先程のじゃないけれども、不倫してる。ばれそうになったら役所とかに駆け込んで、「あたしDVに遭ってるんです」(高い声)って言うと、もう旦那さんは(被って聞き取れず)
中丸啓
それって調べないの?
杉田水脈
調べないんだって。これがDV法がどんどんどんどん強化されていっているんですよ、それで。で、ちょっとしたことで、別に暴力振るわれてなくてもいいとかね。
中丸啓
そりゃほんとにね、暴力振るわれて困ってる人たちはいるんだけど(杉田 人たちはいるんだけれども)保護しないといけないけれども、そうじゃない人は、まぁ要は生活保護だってそうだけれども、本当に保護してあげないといけない人たちと、それをいいことに乗っかっている人たちを、仕分けはやっぱりしないといけないよね。

杉田水脈
そう、そうなの。だからやっぱり痴漢冤罪とかもそうだけど、じゃぁこの人痴漢て言われたら9割やられちゃうらしい、ほんとにやってなくても。(中丸 ほんとにやってなくてもね。)冤罪だと晴れたとしてもね、社会的地位も全部失って、これも、この問題もね。弁護士が100%勝てるんですって。だからこの問題ね、私も色々な方の話を聞いて、もしかしたらその人ほんとにDVやってるかもしれないから、そんなのもアレなんだけれども、1つ言えるのは構図が慰安婦問題と一緒なんですよ。弁護士とか、そういう日弁連とかが、国連に言いに行って、そんなに日本はDVが多いです、男の暴力が多いです、男尊女卑です、っていうことを国連に言いに行って、で国連からこうきて、DV法を作れとか、いうことをやっていて、そこに群がっている人権派弁護士とか、そこにいる人、組織、構図が慰安婦問題と全く一緒なんです。これだけは言える真実なんです。だから今後もっとこの話は私深めて調べて行かないといけないんですけども、こういう子どもの連れ去りで、やっぱり裕福なお父さんが狙われる。社会的地位がある人たちが狙われていくので、金取れるでしょ。(省略)それであの今後はそういった問題にも取り組んでいきたい、というふうに思っております

この動画を切り出したっぽいので全部みたいひとは此方からどうぞ。
https://youtu.be/bM7hW-5_A_A?t=1h22m42s
http://live.nicovideo.jp/watch/lv308958225

福島瑞穂をdisりつつ典型的な主張を繰り広げているのだが、「突然妻が子どもを連れ去った」とかいう言い分を真顔で言えるってすごいよね。まえまえから夫婦仲が悪くて、とかじゃないという。もうそれ、いろいろ暗示しちゃってるよね的な、パない感じがイカしてると思います。不倫してる女がごまかすためとか、金目当てでDV防止法を悪用して子どもを連れ去っている!というセンセーショナルだけど眉唾もののお話も混ぜ込まれており、完全に特定層に向けた主張になっている。生活保護、「慰安婦」問題と構図が似ている!という主張も自分で言っちゃってるよー(ノ∀`)っていう感じで、いろいろなものが浮き彫りになっておりましょう。特に「私も色々な方の話を聞いて、もしかしたらその人ほんとにDVやってるかもしれないから、そんなのもアレなんだけれども、1つ言えるのは構図が慰安婦問題と一緒なんですよ。弁護士とか、そういう日弁連とかが、国連に言いに行って、そんなに日本はDVが多いです、男の暴力が多いです、男尊女卑です、っていうことを国連に言いに行って、で国連からこうきて、DV法を作れとか、いうことをやっていて、そこに群がっている人権派弁護士とか、そこにいる人、組織、構図が慰安婦問題と全く一緒なんです。これだけは言える真実なんです。」の部分はDVの事実はどうでもよい(!)感じが非常に露わになっていて味わい深い。

ちなみに、杉田水脈先生だけじゃなくテキサス親父事務局の藤木俊一さんなども国連に出かけて英語でPRしたりしてるのでご参考まで。
国連人権理事会(第38会期) 「子供の連れ去り問題」に関する藤木俊一氏によるスピーチ ―共同養育支援法 全国連絡会
http://oyako-law.org/index.php?%E5%B9%B3%E6%88%9030%E5%B9%B46%E6%9C%8826%E6%97%A5%E5%85%AC%E9%96%8B%E3%80%81%E3%83%86%E3%82%AD%E3%82%B5%E3%82%B9%E8%A6%AA%E7%88%B6%E6%97%A5%E6%9C%AC%E4%BA%8B%E5%8B%99%E5%B1%80

はすみとしこさんも絶賛参戦中だよ。すごいね(棒


一方その頃、scopedogさんは脳内フェミニストと闘っていた。がんばれぇ(棒

共同親権にすればいいのに。一部のフェミニストが母性信仰を頑強に堅持しているのがなぁ。
http://b.hatena.ne.jp/entry/369220030/comment/scopedog

赤ちゃんはママがいい? 生物学的には「根拠なし」
https://digital.asahi.com/articles/ASL735Q7JL73UTIL03Y.htm
この記事にこんなコメント付けられるって一種の才能だと思う(褒めてない)

のいえほいえこと菅野完の学歴がいつの間にか変わっている話

 twitterでアカウント凍結されているにも関わらず、相変わらずしつこく複垢つくっている菅野完。民進党小西洋之の伝手*1なのか朝生にも登場した。運動のカネの持ち出しから性的暴行事件まで起こしている人物に、me tooも盛んなこの時期に接近するという、永田メール事件から相変わらずの脇の甘さを露呈する民進党という感じだ。
小西はこんなツイート


もしているのでme tooなどには興味も関心も無いのだろうが、未成年者が人気アイドルグループメンバーに強制わいせつされた、というニュースはそんなに些細なことなのか?驚くべき認識と言えるだろう。そのような認識だからこそ、菅野のような人物に接近出来るのかも知れないが、こうした発言が野党議員からボロボロ出てくるところに、この国の救い様のなさがあらわれているとも言える。

 さて、菅野完だが、すでに公になっている事実の他にも指摘しておきたいことがある。菅野の学歴の表記が一定していないことだ。こちらhttp://andsmile.tv/m/00836-m450.htmlのサイトでも記されているが、菅野は自分の学歴をテキサス大学オースティン校卒業としている。*2また、菅野自身もある時期までは、テキサス大学オースティン校を母校と表現していた。以下、twilogの2012年5月23日のログよりテキサス大学オースティン校の施設を母校として紹介している部分*3

我が母校は、ボウリング場もあった。映画もボウリング場も安かったから助かった。 RT @kkookie: しかも私立じゃないですからね ここ。いちよ公立の大学です。生協にレストラン、バー、ビアガーデン、映画館ありますけど

posted at 11:14:23

基本みんな寮に住んでるしね。ご飯も出るしな。あそこまでなにもかもあると、「暇やし、勉強でもするかー」ってなる。 RT @kkookie: なんですと!ボウリング場まで大学内に・・ 本当に暮らせますね。大学内だけで全部 RT @noiehoie: 我が母校は、ボウリング場もあ

posted at 11:18:49

これ、母校の施設だけど、田舎の大学でもこんな感じ。学校の外に出る必要は基本的に、ない。 / “The Texas Union” t.co/SB3n7La2

posted at 11:34:47

ちょうどジュニアが知事してたな。 RT @samiwo: おまえはブッシュと同じ訛りなのか? RT @noiehoie: これ、母校の施設だけど、田舎の大学でもこんな感じ。学校の外に出る必要は / “The Texas Union” t.co/SB3n7La2

posted at 11:36:56

また、それを補強するように数年間オースティンに住んでいた、と示唆するツイートもしている。*4

え?そんなもんあるの?そしたら俺の第二の地元は、オースティンとかになる。 RT @toshima59: まぁ、第二の地元みたいなものだろう。w  RT @noiehoie 違うよ。六年住んでただけの話。地元は奈良。RT @toshima59: @noiehoie 何だ鶴橋が地元な

posted at 17:01:27

しかし、wikipedia:菅野完などの学歴出典がarchive.isになっているように、菅野は2015年のある時期以降、テキサス大学オースティン校を自分の学歴として掲載するのを控えるようになっていき、学歴の表記が混在していくようになる。このことは


twitterでも指摘する人がいる。数少ない例外が先ほどリンクしたweb番組のプロフィールだ。*5
なぜなのか?鍵になるツイートを苫米地英人氏がしている。
 このツイート*6テキサス大学の学歴記載を控えるようになった時期から按ずるに、ハーバービジネスオンラインの日本会議についての連載(https://hbol.jp/25122)が始まった2015年2月頃から、学歴の喧伝を控えるようになったのだと推察される。ちなみにハーバービジネスオンラインの著者プロフィールは「米国の大学で政治学を修め」https://hbol.jp/26283/wul77s8zとなっているから、この時期には倫理的にはテキサス大学という校名を使うのはまずい、と認識していたものではないか、と思わせる。米国の大学という表記も、すでに書いてしまったテキサス大学とは異なる大学(テキサス大学よりも一般的な評価の低い大学)が本当の所属大学だった可能性があるからではないだろうか。一方で外国のサイトや国内でもマイナーと思われる媒体ではテキサス大学出身と称しており、テキサス大学オースティン校出身とはっきり主張出来る根拠があるのならば、不自然な動きである、と指摘できるだろう。

*1:https://twitter.com/officeSugano/status/989901372932800512

*2:明星学園高等学校を経て、1994年、アメリカ合衆国の大学に入学。テキサス大学オースティン校で政治学を専攻し卒業」という表記で、入学した大学だけぼかしている理由もよく分からない

*3:https://twilog.org/noiehoie/search?word=%E6%AF%8D%E6%A0%A1&ao=a

*4:https://twilog.org/noiehoie/search?word=%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%B3&ao=a

*5:他に英文だが以下の記事ではテキサス大学政治学で卒業と言っていたようだ。The Religious Cult Secretly Running Japan https://www.thedailybeast.com/the-religious-cult-secretly-running-japan

*6:確かにhttp://utdirect.utexas.edu/registrar/degv.WBX にて調べると出てこない。他のsuganoさんは出てくるのだが。

動き回る死体と幽霊の境目

 ちょっと前に話題になった以下の記事を読んでの思い出し雑感。
なぜ日本の昔話にはゾンビがいないのか?雑文
http://nenesan0102.hatenablog.com/entry/2018/03/16/221105
確かに日本の昔ばなしには死体が動き回ってなにかをする、という話と思われている話は少ないと思う。はっきりそれと分かる話は西行のものくらいしか思いつかなかった。しかし、幽霊話はそれなりにあり、そういう話はそもそも死体がうごいているのか、幽霊が動き回っているのかの区別というのが曖昧なのではないだろうか。思い浮かんだ話は「子育て幽霊」*1だが、この話では幽霊は金をもって飴を買いに行き、それを墓に持ち帰っている。この間は肉体をもった死体だった可能性だってあるのでは?という気もしてくる。実際に翻案元の「宣城死婦」という話はこうだ。(以下の訳文は中国のサイトで見つかる原文と細かいところで食い違いがある 後述)

 宣城は兵乱の後、人民は四方へ離散して、郊外の所々に蕭条たる草原が多かった。
 その当時のことである。民家の妻が妊娠中に死亡したので、その亡骸を村内の古廟のうしろに葬った。その後、廟に近い民家の者が草むらのあいだに灯の影を見る夜があった。あるときは何処かで赤児の啼く声を聞くこともあった。
 街に近い餅屋へ毎日餅を買いに来る女があって、彼女は赤児をかかえていた。それが毎日かならず来るので、餅屋の者もすこしく疑って、あるときそっとその跡をつけて行くと、女の姿は廟のあたりで消え失せた。いよいよ不審に思って、その次の日に来た時、なにげなく世間話などをしているうちに、隙をみて彼女の裾に紅い糸を縫いつけて置いて、帰る時に再びそのあとを付けてゆくと、女は追って来る者のあるのを覚ったらしく、いつの間にか姿を消して、糸は草むらの塚の上にかかっていた。
 近所で聞きあわせて、塚のぬしの夫へ知らせてやると、夫をはじめ、一家の者が駈け付けて、試みに塚をほり返すと、赤児は棺のなかに生きていた。女の顔色もなお生けるが如くで、妊娠中の胎児が死後に生み出されたものと判った。
 夫の家では妻の亡骸を灰にして、その赤児を養育した。

 ここでは、幽霊というよりも子どもを抱えて死体が動き回った、という印象が強い。(原文では子どもを残して塚に消えることなってる。)亡骸を灰にしたのもそういう推測を裏付けるところだ*2。日本の「子育て幽霊」の話だと、子どもを抱えていないし、消えてしまう、というところが幽霊っぽく表現されているのでなんとなく幽霊話として刷り込まれちゃうのではないだろうか。中国の幽霊(幽鬼)はこのように、かなり実体を持った感じで出てくることがあるのだが*3、北欧のSAGAにも歩き回る死者の話が出てくる。こちらの話は肉体を持っている感じが更に強くて、はじめて読んだときには幽霊なのか、ゾンビなのかちょっと悩んでしまったほどだ。ただ、そういう各地の幽霊・動く死人譚を読んでいると、最初に書いた通りそういう区別を昔の人はあまりしていなかったのではないか、という風に思えてくる。そもそも、実体を持った死人が歩き回ることも、幽霊が出ることも不思議なことに変わりなく、幽冥界に属することだ。古人の幽鬼譚というのは幽冥界の話であることが重要なのであって、実体を持っているのかそうでないのかは二の次、というのが本当のところなのではないかなあ、と思った次第。

*1:『夷堅志』「宣城死婦」の翻案だと言われている

*2:儒教では実際はともかくとして一般に火葬は好まれないという建前がある。『閲微草堂筆記』の僵屍キョンシー)の話も僵屍は焼いて退治されている。

*3:やはり魂魄という考え方のせいなのであろうか